FXの仕組みについて
FXとは「margin Foreign eXchange trading」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」と言います。証券会社に証拠金を預けてそれ以上の大きな金額の外国為替を取引できるのですが、 今一度おさらいをしておきましょう。
例えば「1ドル=100円」のときに10万円で1,000ドル買います。 円安で「1ドル=110円」になった場合、手持ちの1,000ドルは11万円に交換できるので、1万円得をします。 逆に円高で「1ドル=90円」になった場合、手持ちの1,000ドルは9万円になり、1万円損をしてしまいます。このように異なる2国間の通貨を取引して、為替レートの差額が儲けになるのがFXの仕組みです。
また、FXの兄弟にあたる同じ金融商品で「バイナリー・オプション(BO)」というものもあります。ルールは非常にシンプルで、取引判定時間に基準レートより「上がるか」「下がるか」のどちらかを当てるだけです。
FXの最大の魅力
FXの最大の魅力はレバレッジと24時間売買
FXの最大の魅力はレバレッジと24時間売買が可能なことです。 上記の例で、米ドル/円が10円も変動するには数ヶ月もしくは数年かかるかもしれないのに10,000円しか利益が出ないならFXに魅力はないでしょう。
そこでFXでは「レバレッジ」と呼ばれる少しのお金で大きなお金を動かせる方法(てこの原理)を取っており、資金を担保にして、その数倍~数百倍の金額の取引を行えるようになっています。(2011年8月よりレバレッジ25倍)
また、FXは株と異なり24時間売買が可能で インターネットが使えれば世界中のどこにいても取引ができます。 日本時間の5時にオセアニア市場、8時に東京市場、16時にロンドン市場、21時にニューヨーク市場となり、 特に日本人が在宅している22~24時は東京、ロンドン、ニューヨークの活発な時間帯が重なり大きく動くため、日本人はFXに恵まれている環境と言えます。
FX業者を選ぶ
初心者はどんな基準でFX業者を選ぶべきか
スプレッドとは売値「80.00円」と買値「80.02円」の1~2銭ほどの価格差のことで、この価格差がFX業者の手数料になります。 塵も積もれば山となるもので、できるだけスプレッドが狭いFX業者を選ぶことが重要です。
取引ツールは各業者が開発に凌ぎ削っており日々進化しています。機能や操作性は各社異なりますので、いかに「自分にフィット」するかが重要です。
安全性は信頼性ということになります。会社の資金と顧客の資金を別々に管理する信託保全の場合は、もし万が一の場合でも証拠金が戻ります。
初心者がFX業者を選ぶ際のポイント
- スプレッド:スプレッドは業者の手数料です。スプレッドの狭い業者ですか?
- 取引ツール:機能や画面の操作性は重要です。使いやすく見やすい画面ですか?
- 安全性:近年は業界全体が整備されてきましたが、信託保全の会社ですか?
プラットフォームを手に入れる
初心者はどんなチャートソフトを選ぶべきか
FX業者のチャートも勿論使えますが、チャートソフトにはカスタマイズ性に優れたMeta Trader4や、100種類以上のテクニカル分析が標準装備されているVT Trader、 世界中で数々の賞を受賞したDealBook360などがあります。弊社では動作が軽くカスタマイズ性に優れているMeta Trader4をお勧めしています。
初心者の方は、まずMeta Trader4をインストールし、基本的な操作をマスターすることから始めましょう。
カスタムインジケーターを手に入れる
自分にフィットしたインジケーターはトレードに大きなアドバンテージに
インジケーター(Indicator)とは、テクニカル分析に用いるテクニカル指標や経済指標のことです。 Meta Trader4には標準で多くのインジケーターが実装されていますが、当サイトでは優秀なカスタムインジケーターもPick UPしていますので、ぜひご参考ください。
為替相場には、テクニカル分析以外にも景気、金利、経常収支、物価、通貨政策などの経済の基礎的要因(ファンダメンタル)も大きく関わっているため、テクニカル分析だけで勝ち組になれるほど甘くはないですが、優秀なインジケーターがトレードする上で大きなアドバンテージになるのも事実です。
通貨ペアを選ぶ
初心者はどんな通貨ペアを選ぶべきか
初心者が最もトレードしやすい通貨ペアは、ずばり米ドル/円です。
理由は簡単で、為替の世界ではアメリカの経済指標が最も注目されており、情報量が多くしかも早く日本に伝わるからです。 世界で最も取引量が多いユーロ/米ドルも、相場観を磨くために初心者にはお勧めです。逆にポンド/円はオーバーシュートの傾向があるため経験者向けの通貨と言えます。
資金管理について決めておく
1日、1ヶ月単位で利益と損失が一定基準を上回った場合のルールを決めておく
こうした基準を設けた方が良い理由は、自分の資金の変動幅に制限を設けることで、より冷静にトレードができるからです。
トレードで勝ち続けていれば精神状態も安定します。しかしマーケットというのはどうしても時折説明できないような動きをすることもあります。人間は欲望もあり感情をもった生き物なので、勝てた場合はさらに勝ちに行こうと、逆に負けた場合は取り戻そうと心理が働き、その結果冷静にトレードができなくなります。そういった状況の時、自分を守るために一旦トレードを止めることは非常に賢明なことです。
好成績でトレードを止める基準
1日の利益額が総資金の10%を上回った場合
例えば総資金が100万円で、利益が10万円を上回った場合はその日のトレードを止めます。
1ヶ月の利益額が総資金の30%を上回った場合
例えば総資金が100万円で、利益が30万円を上回った場合はその月のトレードを止めます。
成績悪化でトレードを止める基準
1日の損失額が総資金の5%を上回った場合
例えば総資金が100万円で、損失が5万円を上回った場合はその日のトレードを止めます。
1ヶ月の損失額が総資金の20%を上回った場合
例えば総資金が100万円で、損失が20万円を上回った場合はその月のトレードを止めます。
経済指標を知る
初心者はどんな経済指標に注意するべきか
相場を動かすのはファンダメンタルと呼ばれる、景気、金利、経常収支、物価、通貨政策などの経済の基礎的要因です。 中でも相場を大きく動かすそのほとんどが米国の指標なため、ニューヨーク時間(日本時間の21~23時)が大きく動きやすいです。
以下、主な経済指標の年間スケジュールです。大きな指標発表前や要人発言前にはポジションを持たない方が安全です。
発表時期 | 経済指標 | 重要度(★3~6) |
毎月第1営業日 | 米 ISM製造業景況指数 | |
毎月第1火曜 | 豪 政策金利 | |
毎月第1木曜 | ユ 政策金利 | |
毎月第1木曜 | 英 政策金利 | |
毎月第1金曜 | 米 失業率 | |
毎月第1金曜 | 米 非農業部門雇用者数 | |
毎月中旬 | 米 消費者物価指数(CPI) | |
毎月中旬 | 米 小売売上高 | |
毎月下旬 | 米 中古住宅販売件数(EHS) | |
毎月下旬 | 米 中古住宅販売保留(PHS) | |
毎月下旬 | 米 GDP(国内総生産) | |
毎月下旬 | 米 ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) | |
毎月1回 | 日 政策金利 | |
年8回 | 米 FOMC(連邦公開市場委員会) |
トレードする上での心構え
初心者はどんな心構えでトレードするべきか
初心者の多くが陥りやすいことはずばり、「過信」です。 相場は上がるか下がるかの2つですから、慣れてくれば勝てる回数も多くなるでしょう。 しかし10勝のうち9勝しても、残りの1敗で全ての利益を吹き飛ばしてしまうケースは、実際によく聞きます。
継続して勝ち続けるためには、損失を最小限に抑えるために損切り(負けを認める)ができるメンタルは絶対条件です。 ルールを守ったトレードであれば、例え損切りをしてもそれは「良い負け」ということになります。
勝ち組トレーダーに共通している事項
- ファンダメンタル分析:世界情勢など世の中の動きに対し常にアンテナを張っていますか?
- テクニカル分析:チャートは人の心理です。多くの投資家が意識するポイントが見えていますか?
- メンタル力:自分のルールを順守していますか?躊躇なく損切りできるメンタルは絶対条件です。
- 収支の資金管理:将来どんなふうに利益を増やしていきたいか計画を持っていますか?